今回は2人用ボードゲームの傑作パッチワークを紹介します。
ルールもシンプルなのですが、必勝法などはなく何回でも繰り返し遊べるゲームなのです。
そんなパッチワークを紹介する前に、少しだけ自己紹介をさせてください。
最近、仕事の帰宅時に雨が降っていたのですが、夏の匂いが混じっていて季節が変わるなぁと思いました。
#夕方から夜にかけての夏の匂いって好き
パッチワークのコンセプト
パッチワークとは、布片を縫い合わせて大きな布を作る手芸のことです。
パッチワークってどんなゲーム?
9×9のキルトボードに、パッチタイルをパズルのように組み合わせていき、できるだけスキマが出来ないようにして得点を稼ぐゲームです。
また、パッチタイルを獲得するためには、ボタンチップと時間が必要になります。
このボタンと時間の使い方も、もの凄く重要な要素です。
ルール
プレイ時間:約30分
対象年齢:8歳~
ボードゲームデザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク
内容物
キルトボード
パッチタイル
時間ボード
時間マーカー
ボタンチップ
ポーンコマ
勝利条件
大きな流れ
- 準備
- 自分のターンにできる2つのこと
- 時間マーカーを進めてボタンを取る場合
- パッチタイルを取ってキルトボードに置く場合
- 特別なルール
- ゲーム終了
- 得点計算
準備
各プレイヤーがキルトボードを1枚と、ボタンチップを5ボタン受け取ります。
次に時間ボードをテーブル中央に置き、時間マーカーをスタートマスに重ねて置きます。
この時、先頭のプレイヤーの時間マーカーを上になるように置いてください。
そして、スペシャルパッチを時間ボードのイラスト通りに置きます。
パッチタイルを、時間ボードを囲むように円にしてランダムに並べてください。
最後にポーンコマを最も小さいパッチタイル(2マス分)と次のパッチタイルの間に置いて準備終了です。
※ポーンコマは、時計回りに進んでいきます
自分のターンにできる2つのこと
パッチワークは、自分のターンにできることは以下の2つです。
1.時間マーカーを進めてボタンを取る
2.タイルパッチを取ってキルトボードに置く
基本的には、この2つのアクションのうち、1つを選択・実行をゲーム終了まで繰り返していきます。
時間マーカーを進めてボタンを取る場合
時間マーカーを相手の時間マーカーの1マス先まで進めます。
進んだマス1つにつき、1ボタンを獲得できます。
パッチタイルを取ってキルトボードに置く場合
時間ボードに置いてあるポーンコマから、時計回りに3枚先までのパッチタイルを取ることができます。
※3枚先までなので、2枚先でも1枚先でも取ることはできます。ただし、1ターンに1枚まで
取りたいパッチタイルまでポーンコマを移動させます。
そして、獲得したタイルに書いてあるボタンを支払ってください。
そうなんです。パッチタイルを獲得するには、ボタンの支払いが必要なんです。
ボタンが支払えない時は、どんなに欲しいパッチタイルであろうが獲得することは出来ません。
また、ボタンが支払える場合でもキルトボードに置くことができないパッチタイルは獲得することが出来ません。
無事にボタン支払いができた暁には、パッチタイルを獲得することができるので、自分のキルトボードの好きな場所にパッチタイルを置きましょう。
ただし、獲得したパッチタイルを、キルトボードに既に置いてあるパッチタイルと1マスでも重なってしまうような置き方はできません。
獲得したパッチタイルのキルトボードへの配置は、獲得した時にしか出来ませんし、後から位置を変えることも出来ませんので、慎重に。
最後に先ほど獲得し配置したパッチタイルに書いてある砂時計の数だけ、時間ボードを進めます。
特別なルール
特別なルールは以下の3つ
2.スペシャルパッチの獲得
3.ボタンの決算
順番は交互とは限らない
このゲーム、プレイする順番が交互とは限らないという変わったルールがあります。
それは、時間マーカーが後ろにあるプレイヤーが手番を行うというルールです。
時間マーカーが同じマスで止まり重なった場合、上に置いてあるマーカーのプレイヤーが手番
後ろからきたマーカーが前にいたマーカーを乗り越えていくイメージになる為、後ろからきたマーカーが上になる。
スペシャルパッチの獲得
準備で、時間ボードのイラストに従って置いたスペシャルパッチ。
これは、時間マーカーが先にスペシャルパッチのマスを通過したプレイヤーが獲得することになります。
ボタンの決算
時間ボードに書いてあるボタンのイラスト。
これを自分の時間マーカーが通りすぎる度にボタンの決算が行われます。
このボタンの決算では、ボーナスとしてボタンを獲得できます。
自分がキルトボードに置いたパッチタイルに書かれたボタンの合計数です。
ゲーム終了
これを繰り返して、手番を行っていき、自分の時間マーカーがゴールマスに入ったら、そのプレイヤーのゲームは終了です。
また、時間マーカーがゴールマスを通過してしまう場合は、ゴールマスで停止してください。
時間マーカーを進めてボタンを取る場合は、ゴールマスまでに進んだマスの数だけボタンを受け取り、ゲーム終了になります。
得点計算
各プレイヤーは、自分が持っているボタンを数えます。
そして、自分のキルトボードで空いているマスにつきマイナス2点で計算をします。
14-8(2×4)=6点
同点の場合は、先にゴールマスに辿り着いていたプレイヤーが勝利です。
バリエーションルール
慣れてきたら、特別タイルを入れてプレイしてみましょう。
このタイルはキルトボードに置くことはできませんが、最後の得点計算時にプラス7点として数えることができます。
パッチワークの醍醐味
1.ボタンと時間の配分
2.パズル要素の思考
3.相手の盤面との戦略
ボタンと時間の配分
このパッチワークというゲームは、パッチタイルのスキマができないように埋めていくのが大事なゲームと思われがちですが、それよりもボタンと時間の管理が重要なのです。
どんなに欲しいタイルがあっても、相手のターンだったら獲得できない
大きいタイルになれば、キルトボードのスキマを埋めることができますが、ボタンと時間が多く必要になる
パズル要素の思考
大胆に中央から埋めていくのか?
必勝法はなく、プレイする度に盤面や状況が大きく変わるので、何回でもプレイしたくなる名作です。
相手の盤面との戦略
ここが1番面白いと言っても過言ではないところです。
相手のキルトボードの状況
ポーンコマとパッチタイルの位置
などなど
相手の盤面を見ながら戦略を立てて上手く立ち回り勝てた時は、最高に楽しいと思える瞬間です。
まとめ
今回は、2人用ボードゲームの傑作パッチワークを紹介させていただきました。
プレイヤーはパッチワーク職人になって、綺麗なパッチワークを作るというのがコンセプトのゲームです。
見た目の美しさはもちろん、シンプルなルールなのにも関わらず、何回でも繰り返し遊べる奥深さもある傑作です。
是非、1度プレイしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また。